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木造狛犬の修復について





 去る9月、佐伎治神社の本殿に安置されている木造狛犬を修理に出しました。

 数百年前に奉納されて以来の大修理です。

 佐伎治神社の本殿は正保(しょうほう)3年、西暦1646年の建築と記録されており、 狛犬はそのころに奉納されたものと思われ、以来今日までずっと神様のそばでお仕えしてきました。

 狛犬は神様を外敵から守るためのもので、いわばシークレットサービスのような存在です。

 過去に受けた応急処置の跡も見受けられますが、本来の姿からはほど遠く、見る影もない有様になっておりました。

 今回、氏子の皆様の温かいご寄進により元の形に復元されることとなりました。
 右側が金、左側が銀という派手ないでたちに修復されます。江戸時代は結構派手な色彩を好んだのですね、というか、外敵を威嚇するためには目立たなければならないわけですね。

 社寺の物は古びたままがいいと思われる方もいらっしゃると思いますが、昔の人々が思いを込めて作った当時の姿を復元し、次の世代に継承することは、私たちに課せられた大切な営みです。

 伊勢神宮の式年遷宮の根底に流れているのは常若(とこわか)の思想です。常に若々しいことを意味するが、佐伎治神社の狛犬も令和3年3月には元の状態に戻り、若々しく生命力に満ちた状態で邪気を祓い御祭神を守ってくれることでしょう。