若狭湾狛犬
若狭湾周辺で見られる小型の石造狛犬は、九州肥前狛犬との共通点も多く、
何らかの影響がどちらかにあったかも知れないと感じさせる様式です。
桃山時代から江戸時代にかけて造られたと推測する若狭湾狛犬で、
一番古い銘のあるものは天正二年(1574)の高森神社に奉納された小型(26.5×30.0)の狛犬です。
その他にも造形が類似している数十点の若狭湾狛犬を確認していて、
日引集落の神社や個人宅にも存在するため、
日引の石やその周辺で採取した石を使って製作された狛犬だと推測している。
そして若狭周辺にも幕末に沢山の来待石製出雲式狛犬が入ってくることにより、
出雲狛犬に影響を受けた日引狛犬が登場します。
おわりに
丹後・若狭地域にはその他にも何処の地域で作られたのか分からない小さな狛犬があります。 こういった小型の石造狛犬の奉納が多いのも、 昔から小型の石造狛犬の奉納が慣例にあったかではないかと考えています。 神殿内に置かれて神職以外にはその存在を知ることの出来ない狛犬が丹後、若狭、越前地域には沢山あると宮司さんより聞いています。 小さな狛犬は盗難に遭う危険性も高いので、安易に目や手の触れる所に置くわけにはいけません、 いつまでも奉納された方の祈りに準ずる神仏に近い所で、後世に遺して欲しいとおもいます。